top of page

大会長挨拶

kyoujyu20230207.jpg

第21回日本スポーツ精神医学会

総会・学術集会

大会長 川嵜 弘詔

(福岡大学医学部精神医学教室 教授

ご挨拶

 この度、第 21 回日本スポーツ精神医学会学術集会を2023年9月8日(金)~10日(日)の3日間、福岡国際会議場(福岡市博多区)およびスポーツ競技場(ららぽーと福岡(福岡市博多区)(予定))にて開催させていただくことになりました。この度の開催につきまして、関係者一同大変光栄に思っております。前回の九州の地での当学会学術総会は、2010年に当教室の西村良二(福岡大学医学部精神医学教室前教授)が第8回学術総会大会長として九州開催としては初めて担当してから、実に13年ぶりの2回目の九州・福岡の地での開催となります。
2020年初頭に新型コロナウイルス感染症の流行が始まってから、早いものでもう3年が過ぎました。その間、我々を取り巻く環境は、想像以上に大きく変化したといえるのではないでしょうか。その影響は、すべての国民の様々な生活分野に及び、社会にも大きな変化を引き起こしています。スポーツの分野においては、競技大会の中止・延期、また無観客での大会開催、オリンピック大会の延期など多くの出来事があり、競技を行うアスリートにとっても大きな困難がふりかかりました。また、われわれが携わる精神科臨床の分野においても、例外ではありません。


 デイケアや作業療法として、スポーツなどの運動療法を行うことが困難になり、加えて精神障がい者スポーツ大会等の中止・延期が各地で起こり、このような状況が日常茶飯事となりました。このような状況は、精神疾患の患者さんやトップアスリートのみならず、子供、学生から高齢者までスポーツを楽しむ多くの人々すべてに影響を与え、スポーツによって維持されていた身体の健康のみならず、心の健康にも大きな変化をもたらしました。
こういった背景も鑑みながら、今回の学術集会のテーマは「こころを育むスポーツ精神医学」とさせていただきました。スポーツが従来本質的に持っている効力として、“からだ”のみならず、“こころ”に対する様々な影響についても、近年、多くのことが明らかとなってきています。スポーツ精神医学が取り扱う分野も児童や学生における運動部活動などの教育分野、地域のクラブチームにおけるメンタルヘルスを目指した社会活動からトップアスリートのメンタルトレーニング、障害者スポーツ、高齢者の生涯スポーツの領域など多くの分野で多様化してきております。このように幅広く“こころを育む”ことができるスポーツ精神医学を取り扱い、また、医学としての生物学的研究からスポーツ精神医学分野を活かした社会実装まで多面的に発展することが期待されております。


 今回の学術集会では一般演題のほかに、シンポジウム(精神科治療とスポーツ精神医学、アスリートのメンタルヘルス)、教育講演等、プログラム委員を中心に様々なアイデアをもとに議論を重ねプログラムの充実を図っております。加えて、特別講演においては、これまでの本学会の学術集会で聞くことができなかったようなテーマを取り上げようと計画しております。
このように、様々なアイデアを実現することによって得られる充実したプログラムのもと、九州・福岡の地から精神医学の更なる発展、深化に貢献できますことを祈念いたしております。教室員一同、ベストを尽くして準備をさせて頂きますので、是非とも、皆様のご支援、ご協力を賜り、本学術総会に多くの方々にご参集頂けますようよろしくお願い申し上げます。

第21回日本スポーツ精神医学会総会・学術集会 大会長 川嵜 弘詔(福岡大学医学部精神医学教室 教授)

bottom of page